星景写真で問題となる周辺減光をPythonを使って補正しました。
星景写真では広角レンズを使い、低いF値に設定することなどが原因で周辺減光(写真の四隅にいくほど暗くなる現象)が生じます。
この写真では四隅にいくほど暗くなっています。これは焦点距離20mmという広角レンズを使い、F1.4と低く設定したことなどが要因となって生じています。周辺減光があった方が写真として良い場合もありますが、時には周辺減光を無くしたい場合もあります。
その場合の対応法として、F値を高く設定する、トリミングする、ハイスペックなカメラ、レンズを追い求める、ソフトウェアで補正するなどがあります。
どれも一長一短です。F値を高く設定すると暗くなる、トリミングすると範囲が狭くなるなどのデメリットもあります。ハイスペックなカメラ、レンズを追い求めることは個人的にやりません。ソフトウェアで勝負したいです。最も一般的なソフトウェアにLightroomがあります。周辺減光を補正する機能もありますが、自然な調整が難しいと思います。
少し、極端にLightroomで周辺減光を補正しました。
四隅だけがむしろ白くなったりして微調整が難しいと思いますが、どうでしょうか。
世の中のソフトの多くは有料で習得にも時間がかかります。そして他人が作ったソフトは個人的に使いにくいです。
なのでプログラミングで補正することにしました。自分の好きなように出来ます。
まずは定番のPythonでやってみましょうか。
シンプルに「写真の中心部からの距離」の2乗に比例して明るくなるように設定しました。簡単に言えば写真の中心部には何もいじらないけど、中心部から離れれば離れるほど明るくしていく、です。
上が変更前、下がPythonで変更後です。
四隅はまだ暗いですが割と自然に補正出来たのではないでしょうか。
Pythonも万能とは言いませんが、プログラミングで自分の写真を追い求めていきたいです。