iPhone標準モデル(無印)でも、設定とちょっとしたコツで満天の星を撮影できます。本記事では、無印での星空撮影手順やProモデルとの違いについて詳しく解説します。
iPhone無印で星空を撮る手順
2025年9月16日にiOS 26がリリースされました。これに伴い撮影方法が変更されたため、ここでは「iOS 26以降」と「iOS 18以前」のバージョンに分けて解説します。
また、iPhone(無印)での星空撮影には三脚があると便利ですが、実は必須ではありません。今回は、三脚を使わずに撮影する方法についてもあわせてご紹介します。
iOS 26以降 三脚を使用する場合

カメラアプリを起動して、「写真」を押します。

「ナイトモード」を何度かタップすると、月の右上に“10”と表示されます。このとき、画面上部には『ナイトモード(最大)』と一瞬だけ表示されます。

枠の上側の、何も表示されていない場所をタップします。

画角が設定できます。基本的には「1×」を選択すれば問題ありません。

最初からiPhoneを三脚にセットしても構いませんが、操作のしやすさを考えると、この段階でiPhoneを三脚に固定するのもおすすめです。暗闇でiPhoneが完全に固定されると、画面右上に「月のマーク」と「30」という数字が表示されます。もし「30」が表示されない場合は、まだブレを検知している状態です。その際は固定し直すか、揺れが収まるのを待ち、「30」が表示されたのを確認してからシャッターボタンを押してください。
iOS 26以降 三脚を使用しない場合
三脚がなくても、十分な星空撮影が可能です。むしろ、三脚を使用しない場合の方が綺麗な星空が撮影できる可能性すらあります。ただし、その場合でもブレを防ぐためにiPhoneをしっかり固定する必要があります。地面や壁など、立てかけられる場所ならどこでも構いませんので、あらかじめ撮影できそうな場所を見つけておきましょう。なお、壁や地面に直接触れることになるため、傷防止のスマホケースや保護フィルムをつけておくと安心です。

カメラアプリを起動して「写真」モードを選び、ナイトモードを操作してアイコンの右上に「10」と表示させるところまでは、三脚がある場合と同じ手順です。違いはここからです。次に、タイマーボタンを何度かタップして設定を変更します。

タイマーボタンをタップして、撮影開始までの時間を「10秒」にセットします。(シャッターを押した振動を収めるためです)

画角は、ここでも無難な「1×」に設定します。設定できたら、手に持ったままシャッターボタンを押してください。 タイマーを10秒に設定しているので、撮影開始までには余裕があります。この間に、あらかじめ決めておいた場所にiPhoneを立てかけましょう。
【重要ポイント】 iPhoneが安定したと認識されると、わずか1秒ほどで露光時間が自動的に「10秒」から「30秒」に延長されます。つまり、シャッターを押してから9秒以内に固定できればOKです。 地面に置く場合などは画面が下向きになり、秒数の変化を目視できませんが、安定していれば内部でちゃんと30秒モードに切り替わっています。画面が見えなくても不安にならず、撮影終了の「カシャッ」という音が鳴るまでじっと待ちましょう。
iOS 18以前

カメラを起動したら、画面の上にある「∧」マークをタップして設定メニューを開きます。なお、保存される写真の形式は、基本的にJPEGかHEIFの2択です。ProモデルのようにRAW形式は選べませんが、JPEGかHEIFでも十分でありシンプルで分かりやすいのが標準モデルのメリットです。
(※保存形式は「設定」→「カメラ」→「フォーマット」から確認・変更できます)

撮影する範囲(画角)は「.5」「1x」「2」から選べます。まずは基本の「1x」で試してみましょう。 次に、画面に表示されている月のマーク(ナイトモード)をタップします。

目盛りを右端までスライドさせます。iPhoneが三脚にしっかり固定されていると、ナイトモードの撮影時間が30秒に自動的に設定されます。「30秒」に設定されていればシャッターボタンを押します。
iPhone Proモデルとの違い
通常モデルと価格差のあるProモデルでは星空写真でも違いは生じます。
※iPhone 17と17 Proでの比較を追加しました。

iPhone 17 vs 17 Pro:星空撮影比較 iPhone 17の星空撮影に潜む課題とは?
iPhone 17でも非常に綺麗な星空を撮影できる可能性がある一方で、深刻な問題も発生しており、その点について記事で取り上げています。
以下がiPhone 16と16 Proで同じ時間、同じ場所から撮影した写真です。特に違いが出るのが、写真のザラつき(ノイズ)の処理です。

iPhone 16シリーズでは、ノイズの少なさや微細な星の描写力においてProモデルが明らかに優位です。実際にどれくらい差があるのか、さらに編集によってその違いを小さくできるのかを以下の記事で徹底比較しています。
同様に以下がiPhone 15シリーズでの比較画像です。

ノイズ処理はProが有利なものの、それ以外は標準モデルも高い能力を発揮して一概に優劣がつけられませんでした。興味深い比較結果はこちらをご覧ください。
Proモデルでの詳細な撮影ガイドもご覧ください。豊富な作例とともに、さらに一歩進んだテクニックを紹介しています。
まとめ:標準モデルでも十分に星空は撮れる
iPhone標準モデルでは撮影方法はシンプルであり、三脚+ナイトモード+長時間露光で十分な星空撮影は可能です。このように、基本的な機能を組み合わせるだけで、iPhoneは素晴らしい天体撮影ツールになります。特別な知識や高価な機材は必要ありません。この記事を参考にぜひ星空撮影にチャレンジしてください。

